ローマ美の軌跡1 『ボルゲーゼ美術館』 |
ベルニーニの才気溢れる『アポロンとダフネ』『プロセルピーナの略奪』に会いにゆきました。
緑溢れる広大なボルゲーゼ公園の敷地の一画にある美術館は、もとは枢機卿シピオ・ボルゲーゼの夏の別荘として建てられた邸宅だそうで、ボルゲーゼ家歴代のコレクションが展示されています。
豪奢な内部装飾にふさわしく、数々の傑作がところ狭しと並び壮麗な古代ローマの世界へ誘ってくれます。
1階にはローマの旅の一番のお目当てジャン・ロレンツォ・ベルニーニ作 『アポロンとダフネ』『プロセルピーナの略奪』や『ダビデ』の彫刻の秀作が♪
2階にはルネッサンス絵画の名品カラバッジョ『果物籠を持つ少年』『病めるバッカス』『蛇の聖母』ラファエロのティツアーノの『聖愛と俗愛』などなど、、、。
言い尽くせないほどの素晴らしい作品の数々に身震いしました!!
ベルニーニの『アポロンとダフネ』
ギリシャ神話の一場面、ニンフのダフネに追いすがるアポロンと、手を触れた瞬間に身体が月桂樹に変身していく貞節なダフネの姿です。
その瞬間を切り取ったかのような造形は流れるような浮遊感で、今にも2人の心臓の鼓動が聞こえてくるような錯覚を覚える見事な作品でした!!
『プロセルピーナの略奪』
冥界の王プルートが一目惚れした女神の娘プロセルピナを連れ去ろうとするクライマックスシーンです。
王の手が食い込む肢体と、彼女の眼から流れている一筋の涙。大理石で彫られた彫刻とは思えないほどの躍動感に息をのみます。
『ダビデ』
敵の巨人を倒すため投石器を放とうとする瞬間。躯を大きくよじり力みなぎる緊張感がたまりません!
アントニオ・カノーヴァ
『パオリーナ・ボルゲーゼ』
ボルゲーゼ家の当主の息子と結婚した皇帝ナポレオンの妹パオリーナの優雅な姿態にため息。
ティツアーノの『聖愛と俗愛』
ボルゲーゼ美術館の代名詞とも呼ばれるこの絵、服を来ている方が地上の俗なる姿、裸身の方が天井の存在つまり「美の神ビーナス」を象徴しているそうです。
ティツアーノの意図は地上と天上を問わず愛を讃えることにあったそうです。
ボルゲーゼにあるローマ最高峰の作品群は、まるで芸術家達が奏でる叙情詩のよう!
この感動はいつまでも心に深く刻まれることでしょう!!
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