「宗一田中一光十回忌追悼茶会」 |
左からは私、美香さん、直美さん、大樋洋子さん
茶室は、一光先生が愛読されていらした朝日新聞のモノクロの新聞紙で囲んだアバンギャルドな空間。
麹谷宏先生が席主で、立礼式の茶会席を2日で8席、
それぞれのお席には一光先生に縁の深かったゲストがいらして思い出のエピソードを語るという趣向です。
私は、大樋年雄さんゲストの会に、友人の美香さんと直美さんとで参席いたしました。
田中一光先生のお茶席のようにシャンパーニュで始まり、白い和紙にくるまれた点心、
六志会の方による呈茶でお菓子と薄茶をいただきました。
点茶碗は大樋年雄さんの作品「大聖」
薄茶の茶碗は、ワインの空き瓶で創作された「葡萄酒古壜ニテ造ル」という作品。
艶のあるものや、マットなもの、気泡のあるものと、一つ一つ違う風情で抹茶の緑との調和が美しい。
蓋置はシャンパンのコルク栓でみたてた「フル―リー」
5階の待合には麹谷宏先生の創作茶道具展示されておりました。
こちらは、なんと麹谷先生の生まれ年でもある1937年ヴィンテージのロマネコンティのエチケットで
創作された掛け軸。
和紙の茶杓は使い切りで、麹谷宏先生の「白点」手漉和紙紙ヲ折リテ。
三宅一生先生のデザインの袴をまとい、
床に見立てた白い薄紙に「一」の文字を書かれるパフォーマンスはまさに「一期一会」。
ゲストの大樋年雄さんは、一光先生がお茶の世界に傾倒されたきっかけにもなった伊住宗匠との
ご縁を取り持たれたとかで、麹谷宏先生と20年近い時の流れを懐かしみながらのお話しは素敵でした。
田中一光先生にはパートナーの永澤陽一が、1992年から10年間、
無印良品の衣料品のデザイン監修を手がけていたご縁でとてもお世話になりました。
私にとっても感慨深いお茶会となりました。
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