「大口樵翁 復興記念茶会」 |
武家茶道の石州から独立し大口樵翁 流派として復興した為の記念のお祝いの茶会です。
新しいお家元は山根宗芳さんという美しい女性です。
早朝8時30分に行われる本堂での法要の献茶式に向かうお坊さん。
献茶式に参加しました。
献茶式後、日本文化史、茶道史、日本料理史研究で著名な熊倉功夫先生「大口樵翁と武家茶について」の講演会。
大口樵翁は江戸時代中期に活躍した茶人。はじめて女性に茶道を広めた人物で女性向けの「刀自袂」など多くの茶書をのこされたようです。
月窓軒席は金閣寺・銀閣寺のご住職である臨済宗相国寺派 管長 有馬頼底氏がご亭主を務めます。
寄付きにおかれた床脇の菓子器「金閣寺杉戸絵古材 蓮絵」は現代にもマッチそう!鮮やかな蓮絵が美しい。
本席の釜には古芦谷屋鹿地紋
炉縁にはありがた~い国宝の「旧金閣欄千古材」が!!
お茶杓 片桐石州作 歌銘「月かげや」は端正なお茶杓でした。
薄茶席の新書院席のご亭主は、元人間国宝美術館館長の矢部良明先生です。
私も大磯の「蒼庵」のお茶会にお邪魔したのですが、名前もおぼえていてくださり感激でした。
室町の美術工芸品と、現代の工芸品の融合というテーマで、
お床の掛け軸には、東福寺の室町時代の作品「赤脚子筆、以篤信仲賛 深山斎家図」
水指は、現代作家 滝口和夫氏の作品など。矢部先生ならではの組合せの妙。
牡丹の間席
寄付きでは、琴の演奏、十五代将軍徳川慶喜公の盆栽「五葉松」が150年前の壮麗な姿をみせてくれました。
立礼台の見事な鶴のお釜は2代 大西浄清作氏の傑作「鶴の釜」
4月に京都でお目にかかった大西清右衛門氏の美術館で目にした素晴らしい作品の数々を思い起こしました。
本席では大口樵翁のお家元となった山根宗芳さんのご挨拶がありました。
素晴らしい方々が列席された大祝賀会に感激のお茶会でした。
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